(03/31)

3月31日 水曜日
ハイファクラブの幼稚園で園児たちに描いてもらった絵を受けとる。ちょうど英語の授業中だったのだが、子どもたちの爆発的な元気のよさと、全力でぶつかり合う先生の迫力に圧倒された。この幼稚園にはキャンプから30人ほどの子どもたちが通っているそうだが、パレスチナ人だけではなくイラク人の子どもたちも通っている。また、天候の悪いときや寒いときはテント生活をしている子供たちの避難所も兼ねているようだ。子どもたちはいろいろな歌を歌って歓迎してくれたのだが、時々ふざけた調子でアメリカを非難する歌を歌う子がいて、担任のH先生から「ごめんなさいね」と言われる。何でも約一ヶ月前に、この周辺のパレスチナ人居住区に米軍のミサイルが打ち込まれ4名が死亡したそうだが、それ以来新たな反米感情が子どもたちの間でも高まっているらしい。描いてもらった絵はやはりナツメヤシを中心とした平和的なものが多かった。

先日テントに招いてくれた心臓を患うAさんと、ハイファクラブの職員のAさんの息子さんでリンパ腺を患う17歳のアハメッド君が緊急の手術を要していると相談を受けていたので、少額であるが手術の足しになればと思いハイファクラブを通して支援金の残金から300ドルを寄付した。

午後はスーク・アラウィーに買い物。ナツメヤシの民芸品、クフィーアなどを仕入れる。車や電化製品などの販売店は戦前と比べ2倍から10倍の売り上げ増という復興バブルに躍る一方で、こうした国内生産物を売る店は逆に売り上げが軒並み半減しているそうだ。イラクの国旗に「OPERATION IRAQI FREEDOM」(イラクの自由作戦)というアメリカがつけた昨年の戦争の作戦名が刺繍されたものを売っていた店の店員は、「はじめはサダムを倒してくれたことが嬉しくてアメリカを歓迎したよ。友達も喜んでこの旗を作ったんだ。でも今では爆弾テロなどの治安は悪化する一方だし、売り上げも落ちる一方だし、FREEDOM以外は全て悪くなったよ」とこぼしていた。

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