(03/28)

3月28日 日曜日
安田君の取材に同行してアルシャーラ地区のスーク・ナスル(ナスル市場)へ。一昨年の今日、米軍のミサイルが落ちて当時55人の民間人が死亡、最終的には80人ほどが亡くなった場所である。(昨年の私のレポートでは聞き違えたようで27日となっている)一時あれはイラク軍の弾ではないかという噂もあったが、後に周囲に散らばった破片のシリアルナンバーから米軍のものと確認できたとも聞いている。戦争中、爆撃のあった数日後にここを訪れたが、周囲の商店は軒並み破壊され、瓦礫の隙間には血のりがべっとりとこびりついていて、異様にハエが多かったのを記憶している。

夕方5時頃、昨年ミサイルが落ちた同じ時刻に一周年式典が始まった。壇上には一人ずつイスラム聖職者が上りスピーチを始める。ほとんどシーア派からであるが一人スンニ派からもスピーチに参加していて、シーアとスンニはひとつであることを強調していた。また、新政権の基本法については、多数派であるシーア派が冷遇されているといって非常に批判的であり、アメリカについてはシスター二など指導者からの命令さえあればいつでも戦う準備は出来ているという内容であったが、参加者を見ている限り特に興奮している様子もなく、皆冷静に話を聞いているようだった。

はじめはまばらだった参加者も、あたりが暗くなるに従い徐々に増えてきて、気が付くと500人ほどは集まっていたであろうか。鎮魂歌が終わると犠牲者の家族にコーランが配られた。式典中はとても秩序だっていたのだが、終わると同時に周囲にいた子どもたちが一斉に我々のもとに集まってきてある種の無法地帯と化してしまい、足早にその場を去らねばならなくなってしまった。

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