(03/18)

3月18日 木曜日
いくつかの国際人権団体が中心となって、タハリール広場からCPA本部までのデモが行われた。PEACE ONのバスに貼るステッカーを作るのに時間がかかり、CPA本部前から参加。参加者は50人前後と非常に少ないものであったが、イングリッドやニーナなどの外国人をはじめ、イラク人も割と多く参加していた。それぞれ現在米軍に不当に身柄を拘束されている家族や親族の写真を掲げ、占領軍の人権侵害に激しく抗議していた。甥の写真を掲げていたHさんから話を聞くと、彼の甥は昨年の4月に市内で車に乗っているところで突然捕まってしまい、以来もう一年にもなるのに面会すら出来ていないと言う。イングリッドや他の人権団体の方からの情報によると、バグダッドのアブグレイブ-Abu Ghraib-にある収容所だけで8千人とも1万1千人ものイラク人が拘束されているらしいが、米軍は公表しないので誰も正確な人数は把握できていないらしい。一体イラク全土ではどれだけのイラク人がこのように不当に身柄を拘束されているのだろうか。占領下、不可視の暴力は確実に深く根を張り続けている。

夕方サラマッドと打ち合わせ中に小さな爆発音がした。近いようなので行ってみると、やはり小規模ではあるが爆破事件があったらしい。トラックには破壊された車の残骸が積みあげられていて、飛び散った真っ赤な肉片を片付けているところだった。路面にはいたるところに血糊がこびりついている。上空では超低空で飛ぶ米軍ヘリの轟音、地上ではパトカーと救急車のサイレンが鳴り響き、周囲に集まる人々のざわめきと相俟って、実に重苦しい空気が夜に張り付いていた。

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