(03/09)

3月9日 火曜日
午前中は洗濯。午後はアルサフィールホテルにメールチェックへ。途中サドゥン通りで延々と続く隊列を組み轟音と共に走り抜ける米軍車両とすれ違う。何も積んでいなかったが車両運搬用のトラックのようで、軽く20台は続いていただろうか。こっそりと写真を撮ると、米兵もこちらにカメラを向けていた。相変わらず米軍にカメラを向けるのは固く禁じられているようだが、彼らがこちらの写真を撮るのは全く問題ないわけだ。

夕方ホテルに戻ってしばらくするとサラマッドがリサーチから帰ってきた。ついにマイクロバスを見つけてきたようだ。1993年製HYUNDAIの12人乗りタイプ。試しに私もホテル周辺で少し運転してみたが乗り心地は申し分なかった。ちなみに前回AL-NOOR盲学校の送迎用に買ったバスは、大人21人が乗れるもっと大きなミニバスだったが、メンテナンスにひどく手間と費用がかかるのと、時間内に回れる地区が限られているために一度にそれほどたくさんの子どもたちは乗せられないということで、ドライバーの負担を減らすためにも今回はマイクロバスにすることにしたのだ。価格は4千ドルを少しオーバーしてしまったが、物価が急激に上がっていることを考慮に入れると十分に安い。何でもオーナーが急いで売りたかったのでこの値段で決まったらしい。ちなみにサラマッドが一人でリサーチを続けてきたのは、私のような外国人と一緒だと必ず高い値段で言ってくるからだ。

早速契約を済ませ、オーナーであるM氏の従姉妹の家に向かう。同行してくれたM氏の友人のこれまた同じくMさんは、「日本人は大好きだ。我々イラク人はアメリカの助けよりも日本の助けを必要としている。バグダッドに日本の企業は入ってくるだろうか?」と聞いてくる。「日本ではイラクは危ない危ないとばかり報道されていますから今はまだ企業は来ないでしょうが、そのうち必ず企業も来るようになりますよ」と答えると、「そうか、それは嬉しい。是非とも日本人に伝えてくれ、イラクはもうそんなに危なくないから大丈夫だと。日本人にたくさん来てほしいんだ。そして我々を雇ってほしい。」と懇願される。聞くとMさんは旧イラク軍関連の事務員として働いていたのだが、現在は失業中だそうだ。自衛隊派遣については、ここ最近では最も嬉しいニュースだったと言うので、「でも自衛隊はイラク人を雇いませんよ」と言うとしばし言葉を失ってしまった。別れ際には、「仕事ができたら先ずは私から雇ってくれよ」と念を押される。雇用の創出。確かにこれは今のイラクに最も必要なことのひとつであろう。

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