2008/10/19 日曜日

ダマスカスのホームパーティ

Filed under: 現地滞在レポート — Kaori @ 11:10:38

友人のシリア乙女に誘われて、ダマスカス式ホームパーティに連れて行ってもらいました。

新婚のいとこが新居を持ち、来年早々に赤ちゃんが生まれるとのことで、親戚一同が集います。
奥さんはまだ18歳、やさしくふくらんだお腹が幸福のなによりの証です。

一通りの団欒が終わり、皆で食卓を囲みます。
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お料理は一品を除き全てダマスカス料理(一品は奥さんの出身地ホムスのお料理)。タッブーレ(パセリやきゅうりやトマトなどを刻みレモンなどで味付けたサラダ)、クッバレバニー(肉団子のヨーグルトに込み)、ヤーランジー(色んな具を葡萄の葉でくるんだもの)、モロヘイヤなどなど。
お食事の後は、お茶と談笑。
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それからフルーツとデザート、最後にカフワ(コーヒー)。

このような典型的なダマスカスの親族会に参加できたことが嬉しかったし、なにより美味しかった! やっぱり家庭料理に勝るものはありませんね、日本でもシリアでも。
皆ダマスカスの歴史と伝統を誇りとし、同じく歴史の深い日本を仲間に思い、お互いに尊重しあう大切さを確認できたことがありがたいです。
地道なやりかたですが、生活の証=文化を保つ同じ市民としてつながり続けたいと思います。

ダマスカス家庭に植える代表的な木。ナーレンジーという柑橘系の実がたわわに。shagara1.jpg

こちらも。名前失念。苦味のある実がなるとそれぞれのお家でジャムを作るそうです。
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おんなのこがジャスミンの花びらを集めてプレゼントしてくれました。
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折り鶴で遊ぶ

Filed under: 現地滞在レポート — Kaori @ 10:53:35

日本の女子高生がイラクの子ども達のために折ってくれた千羽鶴(過去記事「千羽鶴と旅する」)。その千羽とは別に数羽の鶴をおまけで入れてくれていたので、シリアに暮らすイラクの兄弟と遊んできました。

折鶴
イサールおねえちゃん、オマルおにいちゃん、ヘバ。

1枚の正方形からこんな鳥が出来上がるのは、魔法みたいに素敵なこと。
兄弟だけでなくお父さん、お母さんまで、目を丸くして驚きます。

この兄弟には、今年春にも、札幌の児童館の子ども達が折ってくれた蛙や小鳥の折り紙を持参し、たいへんよろこんでくれました。
札幌の子どもらも、「自分らの作った動物でイラクの子どもが遊んでくれた」と嬉しく思ってくれたようです。

折り紙が結ぶ、ちいさなちいさな折り紙プロジェクト。

本番の千羽鶴は、サラマッドとアマラに託し、バグダードの学校に届ける予定です。

2008/10/18 土曜日

カーシム・サブティー対面!

Filed under: 現地滞在レポート — Kaori @ 6:12:57

(このページでのご報告が間に合わないまま、ゆうべ無事に帰国の途につきました。
少しずつ、書いていきたいと思います。)

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さて、去る10月9日、来日予定のカーシム・サブティーさんとお会いすることができました。

同行の相澤は4年ぶりの再会、そしてわたしは初対面。
わたしなんぞは4年前にPEACE ONにかかわり始めた当初かれの作品と写真のお姿に惚れこんで以来のラヴですから、相当どぎまぎしてしまいまして、ほとんど言葉が出なかったです。

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*ご友人のアトリエにて、高台より夕日を眺めながら。
花火のかわいた連続音が響き渡り、バグダードの襲撃や爆発の音を想起させた途端カーシムは、「おお、祝福をありがとう。バグダード(の混乱)を忘れようとしていたそのさなかに」とユーモアたっぷり。

実際に同じ空気で呼吸する生身のカーシム・サブティーは、けっして大柄でもなければ大きな声でまくし立てることもなく、泣く子も黙るような顔つきでもありません。
だのに、ゆっくりと、悠々とした口調に耳をうずめるうちに、カーシム・サブティーの世界に皆こぞって酔いしれるのです。
即興で詩を詠んだり小気味よい洒落を織りまぜたり。かれの話の手法は、アラビア語だろうが英語だろうが、いつだって言葉と音感の遊びの中にあります。

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*翌日の金曜の休日、ハニ・デラ・アリのお宅にて。
相澤が手にするのは、ハニによるシルワン・バラン戯画。ハニもシルワンも日本を懐かしく思っていました。

打ち合わせの中で最も印象的かつ同意すべきことは、通訳へのこだわりです。
かれはイベントなど公式の場では自分はアラビア語で話すと決めていました。
かれ自身「Talk without explain」と形容したように、聴衆がアラビア語の内容を理解するかどうかは問題ではなく、かれの発する言葉が人々の心に直接に浸透してゆくことを望んでいるのでした。

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*ダール・アルアンダ画廊にて打ち合わせ。
カーシム・サブティー、女性にものすごくやさしいです。

来日は、もう、1か月後。
カーシム・サブティーも、日本で個展を開くのをとても大切に考えてくれています。
みなさん、どうぞ一緒に盛り上げましょう!

2008/10/11 土曜日

スーダン画家アブドゥル・カーデル・バヘート

Filed under: 現地滞在レポート — Kaori @ 1:14:46

2007年3月に銀座の中和ギャラリーで開いた「アラブ現代作家展」で好評だったスーダン人のアブドゥル・カーデル・バヘートさんと、偶然にお会いすることができました。

アブドさん
*アブドさんとアンマン市内のDar al Andaギャラリーにて。

アブドさんはスーダンとヨルダンと半々住みながら、活動しているそうです。
子どもを中心に据えたヒューマンライフを描いたかれの作品は、ぱっと観ても細部を凝視しても微笑みの嘆息を吐いてしまいます。ご本人もたいへん気さくなかたでした。

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アブドゥル・カーデル・バヘート公式サイト http://www.bakhetart.com

ダマスカス散策-ジャスミンと中庭

Filed under: 現地滞在レポート — Kaori @ 1:05:46

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ダマスカスの花といえば、ジャスミン。
枇杷の木などとともに、ダマスカスの家々には必ず花を咲かせていました。
しかし近年はそのような誇り高いジャスミンがめっきり少なくなったそうです。聞くところによると、これを憂いたバッシャール・アサド大統領が今年春、ジャスミンのキャンペーンをおこなったとか。

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旧市街のお家の特徴は、なんといっても立派な中庭があること。陽光の降り注ぐ囲むように部屋が位置し、中央の噴水がやすらぎを与えてくれます。
入り口は狭いが奥は驚くほど広い。これは天国への道を模した宗教的な造りなのだそう。坪庭のある京都のうなぎの寝床に似ていますね。もっとも京都の場合は、節税対策からなのですが。

このような素晴らしい伝統が最近の若者の関心をひかず廃れていっているのは、まことに残念なこと。それは日本でも同じことなのですが。
わたしにとって、ダマスカス文化の愛らしさはふるさと京都のそれとみつに重なります。この共有できる想いをどう昇華するかが、個人的な課題でもあります。

パルミラ(タドモール)紀行

Filed under: 現地滞在レポート — Kaori @ 1:02:01

パルミラ(タドモール)に行かずしてシリアは語れない!
だのに、2年前にはるか遠くバス車内からちいさく眺めただけのわたし達(イラク入国のためシリアを9時間かけ縦断したのでした)。
だったら観光しましょう。という訳で、シリアの友人に連れて行ってもらいました。

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*バグダードカフェ。ですがイラクのバグダード市内ではありません、残念ながら。
ダマスカスからタドモールまでの途中にある休憩所。右に曲がればイラクへ至る道が延びています。

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*遠景に見える緑は、なつめやしの林が広がるオアシス。

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*二千年以上前、この場所に生きた人びとのことを想像する。

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*やっぱり乗りました、らくだ。
なつめやし、オリーブ、ざくろの木々が広がる小径を散策する至福のひととき。高いらくだの背中から熟れた果実をもいでは頬ばる贅沢。タイムスリップしたみたいな経験、まるで夢のようでした。

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イラク娘ヘバのこと

Filed under: 現地滞在レポート — Kaori @ 0:52:56

たましいの友、というより妹のように仲良しなヘバ。
日本でいつも周りに写真を見せるたびすっかりみんなの気に入って一躍、大人気に(特にうちの母…)。「ヘバちゃん、元気?」「シリアに行くって? ヘバちゃんによろしく」などと声をかけられるのが定着しつつあります。

2004年、お父さんが何者かに命を狙われるようになり、実際に脅迫状が届いたり家の前で狙撃されたりしました。すぐに一家はイラクを離れます。ヘバはまだ、お母さんに抱かれて逃げる赤ん坊でした。
2歳半の時、ヘバと初めて逢います。不思議そうにこの日本おんなを見ていました。この頃はヘバはおとなしかったなあ。

回を重ねるごと、年齢も国籍も超え、仲は深まりました。
シリアと日本で遠く離れていようとも、こころで呼び合うふたり。テレ・ヴィジョンにアジア女性が映るたび、ヘバは「カオリやー」と叫ぶそうです。わたしだって日本でアラビア語を勉強する時、「ヘバと話したいから」という極めて具体的な目標がどれほど励みになることか。

7か月ぶりの訪問。呼び鈴を押すと、扉の向こうで「カオリや、カオリや」と囁く声。
4歳になったヘバはますます可愛らしくなっています。

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聞けば夏の間、ヘバ達はイラクへ一時帰国していたそうです。
深夜に家のすぐ近くで大きな爆発事件が起こりました。何人ものひとが亡くなりました。ヘバは妹か弟ができるはずでしたが、事件のショックでお母さんのお腹の中の命は消えました。ヘバも体調を崩し、発熱や下痢などで長く苦しみました。
当分イラクへは戻れない-お父さんはそう判断したようです。

わたし達が訪ねる1日前、お父さんは仕事をクビにになりました。イチから出直しです。今のシリアで、イラク人にやすやすと就職先が見つかるとは思えません。
国連に難民申請をしたり欧州の国に移住したいと主張するものの、希望ある返答はありません。

家族はたいへんに疲れていました。
ヘバも。ヘバもストレスがたまっている感じを受けました。かんしゃくを起こしヘバがファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)を床に投げた時、呆然としてしまいすぐに叱れなかった。わたしは悲しいのだろうか。わたしになにができるだろうかと探求しても、すぐに答えは浮かびません。

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*踊りまくるヘバ。

とはいえ、ヘバは元気です。たくさんの元気をもらえます。
今回の滞在中にできるだけたくさん会おうと思っています。
ヘバちゃんファンのみなさん、お楽しみに!

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シャーム村まで遠足に

Filed under: 現地滞在レポート — Kaori @ 0:38:56

ダマスカス乙女に誘われて、郊外にある「アルカリヤトゥ・アッシャーム(シャーム村)」へ行ってきました。

「シャーム」はその昔、今でいうヨルダン、シリア、レバノン、パレスチナの地域を指しました。
現在ではシリアの首都ダマスカスをシャームと呼びます。
そのような歴史のかおり高い名にありったけの敬意をこめて、わたしは「シャーム」と口にするのがすきです。

女子遠足
往きのバスで若いシリア女性らは歌に踊りにおおはしゃぎ。おんなの園、です。

産婆さん
ダマスカスの伝統的な町並み、暮らしぶりを展示した博物館のようなところ。写真は、お産婆さんのようす。日本と同じですね。

シャーム村にはほかに、人気番組のセットや遊園地などがある、テーマパークのようなところです。

三輪車
こういう素敵な車がシリアではまだまだ使われています。

夜の遊園地
お月様もどこかアラブ風? 遊園地ではいつまでも歓声が響いていました。

バトゥール
3歳のバトゥールちゃんと。帰りには、「ぜんぶ乗るまで帰らない!」と駄々をこねてました。

ヨルダン、シリアよりこんにちは

Filed under: 現地滞在レポート — Kaori @ 0:30:42

(写真をクリックすると拡大します)

旅路を変更してヨルダンの空港からシリアまで陸路で移動したり、風邪っぴきで寝込んでしまったり、らくだに乗って果実の小径を行きつ戻りつしたりとしてる間に、1週間が経ちました。
体調は回復しつつあり、なんとかやっています。

緊急連絡先(相澤・香緒里の携帯電話):
ダマスカス +963992776069
アンマン +962799814362

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*写真は、シリアの首都ダマスカスの幹線道路。
つい先日この道路で爆発死亡事件が起こったニュースは、日本で旅支度をするわたしにも衝撃的でした。
犯人は未だ判らず、現地でも様々な憶測を呼んでいるようでした。

2008/3/17 月曜日

そら豆の屋台

Filed under: 現地滞在レポート — Kaori @ 22:16:05

シリアの夜。
焼きいも屋さんよりももっとこじんまりとした荷車が出ていたので、ハテなんぞやと思い寄ってみると、茹でそら豆の屋台でした。

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おとこどもが集まり茹でたそら豆だけをつまんで夜更かしするのは、なんとも可笑しい光景。お酒を飲んでいるわけでもないのに愉しそうなのが素敵です。

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ちょっと分けてもらいました。

いたるところに屋台があり、別のところでも、「おいおい、寄ってけ。あたたかいぞ」と声をかけてもらいました。そういうの、ウキウキします。

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